ポエム そうだ、何か書こう7

これの続き

前回は「ふたりに世界は「理不尽に」滅びる」ということを意識させるよう文章を書いてみました

ただ正直幼馴染の動きが突然すぎるかなって感じなのでもう少し助走を付けさせたい

あと言葉選びや読みにくさに非常に不満がある
なので今回はそこらへんを解決したいです

サンプル3

朝、月が太陽に隠れて見えなくなる時間

私はいつものように鞄に本をつめ、いつもより時間に余裕をもって学校へ出発した

今日は歴史の特別授業があるから絶対に遅刻はしたくないのだ

学校に着きクラスの自分の机で本を読んでホームルームを待っていると、隣の席の幼馴染がホームルームの時間ギリギリに大慌てでやってきた

「危ない危ない!遅刻するところだった・・・」

恐らく全速力で走ってきたのだろう、彼女は席に座るなりぐったりとしてまるで溶けているようだ

「危なかったね、何かあったの?」

私は読んでいた本を置き尋ねると

「駅前の道が工事してるの忘れてた・・・」

とまだ息が上がっている声で返事をしてくれた

「でも間に合ってよかったね!」

走ったのは気の毒だけど走ったのに遅刻をするよりましだ、今は間に合った事を祝ってあげよう

「明日から5分は早く家を出ないとダメだけどね・・・」

彼女はどこか遠くを見て今にも消えてしまいそうな虚ろな目だ

それならば私は今日の喜びより明日からの苦悩を一緒に感じてあげよう

「5分と言わず10分早く出てゆっくり散歩すると気持ちいいよ?」

彼女は何言ってんだ?と言いたげな顔を一度こっちに向けるとそのまま伏せた

今更だけど早起きが得意な私にはわからないことだったのだろうか?

キーンコーンカーンコーン

そんな事を話しているとチャイムが鳴り、ピシッとスーツを着込んだいかにも講師と言った感じの女性が入ってきた

「今日は今から70年前、この星を爆散させるほどの威力を持つ爆弾が見つかったころから現在まで、私たちがどう対応してきたを学びます」

今日は近代の歴史を学ぶ特別授業だ、たぶんこのクラスで楽しみにしてるのは私ぐらいだと思う

「まずこの爆弾は昔から存在し現在の科学でも謎の多い、いわばアーティファクト的な物とされ発掘された遺跡は観光地になっていました」

スライドが映されそこには遺跡のような場所に何かが設置されている画像が描写される

「ですが先の大戦で戦略のため核兵器を開発し実験をしたところ、実験場所から大きく離れた遺跡から実験と同時刻に突然発光をはじめアラーム音と共に何かのカウントを始めたと情報が入ります」

クラス中からあくびの音が聞こえる、隣の幼馴染も疲れからか眠さをこらえるのに必死なようだ

「カウントを解析すると、我々の時間で大体100年後に0になるようになっているとわかりました。そして発光はこの世界でいうプロジェクターのようになっていて解析するとこのような映像が出てきました」

教室が暗くなりスライドが始まる。1枚目は緑に覆われているのでわかりにくいがこの星の衛星写真、2枚目で星がバラバラになり、3枚目で跡形もなくなるというとても分かりやすいものだった

ただこの手の画像はもはや見飽きているのもあり正直大きな動揺はない

(年に1回はテレビの特集でみてきたし、正直今更だ。あれ?)

ふと隣を見ると眠そうにしていた幼馴染が何か考え込んでいる

(どうしたんだろう?何かあったのかな?)

彼女は突然妙なことで悩みだすことがあってその時の様子に似ていた

「このメッセージから私たちは、これを星を吹き飛ばす規模を持つ爆弾と考え行動しています」

しかし彼女が悩んでいる間にも授業は続く。それにしても明確な殺意を感じるのにこちらに時間的猶予を与える、どうやら爆弾を仕掛けた奴は相当に嫌な奴らしい

幼馴染の悩みがキャパを超えたのか彼女は真面目な顔でスッと手を挙げ授業が止まることなど気にせず質問をした

「なぜこの星は爆破されなければいけないんですか?」

彼女が質問をすると一瞬静寂が訪れた、私を含めクラスのみんなも講師の人もいまいち質問を理解できなかったからだ

講師の人が少し考え「太古の昔、誰かが仕掛けた爆弾によって爆破されそうになっている。目的はわからない」と答えると彼女はお礼を言って手を下げたが納得したようには見えない

(なぜ爆破されるのか?爆破される理由?そんな事を考えてたの?)

誰かが仕掛けた爆弾で爆破されるからこの星は滅びる、そんな突拍子の無い話なのだからそこで理由を考えるのは狂人の気持ちになるようなものだ

彼女の考えていることは分からないが、その後も難しい顔をしている彼女のことが気になり授業には集中できなかった

授業が終わり、休み時間。私は今でも難しい顔をしている幼馴染に声をかけることにした

「まだ考えてるの?」

私が声をかけると彼女は恥ずかしそうに少し笑うと話だした

「私はこの世界は滅びるから滅びると何となく思って生きてたの、だから滅びることに嫌な気持ちはない」

「それにこの世界は明確な意思によって滅びようとしてるのもずっと昔から知ってた」

彼女も何を言いたいのかわからないのだろう、笑っていた顔がだんだんと暗くなっていく

「でも今日の授業を聞いていたら私の中で『何で?』って疑問が出てきたの『何でその人たちは滅ぼそうとしてるの?』って。変だよね、そんなこと考えたって意味は無いのに」

言いたいことがまとまらない彼女は見てられなかった、だから私はこの話を終わらせることにした

「滅びても良いのに理由は知りたいなんて私にはわからない、それにこの話は誰にもわからない、だから今は考えるのは止めよ?」

そういうと彼女の顔は少し明るさを取り戻し

「そうだね、朝走って少し疲れてるのかも」

と微笑んだ、私はいつもの彼女に戻ったことに少し安心しつつも質問のために手を挙げる彼女の真面目な顔が頭から離れない

彼女は無理をして何かを抑えている、そんな様子が見ていて辛かった

書いてみて

変更したのは主人公にはヒロインの考えはわからない、てかみんなわからない
そうしたのが上手くいくかはわからないけどたぶんこっちの方が書きやすい

個人的なツッコミだけど「彼女は無理をしている、そんな気がしてたまらなかった」ってそりゃ無理してるよね、なんかいい感じの文章があれば置き換えたいんだけど思いつかない
今回は暫定的に「彼女は無理をして何かを抑えている、そんな様子が見ていて辛かった」に置き換えます

個人的にこのサンプル3の満足度は結構上がったので次何か書くときは続きを書きたいですね

次の時間は放課後、ヒロインの爆弾ジョークや嫌味が炸裂する予定です。ヒロイン君には心のモヤモヤを発散できない程度に吐き出してもらいましょう(予定は未定)

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