Intel N100 MINIPCを買った話

値段の割に性能がいいと少し前に話題になっていたIntel N100搭載MINIPCを購入しました。

そもそもN100ってなんだよ!って話をする前に、ここ数年でIntelのデスクトップ向けCPUが長くなったのはご存じでしょうか?
最近Intelは性能が不要な時の消費電力(発熱)を抑えるために性能が必要ないとき用のコアを開発しEコアと名づけました。
今のIntelCPUは性能は低いけど低発熱低消費電力のEコアと性能は高いけど発熱も大きいPコアを両方搭載しているので大きくCPUの形が変わったのです。
とても頭いいと思います、街乗りするならハイブリッドカーみたいなコンセプトですからね。
唯一愚かと感じるのは性能が必要になったときはPコアとEコアを両方フルに使うって点だけです。Eコアは性能が必要ないとき用じゃなかったんかIntel君よぉ。

ここでN100の話に戻るのですが実はN100のCPU部分はまさにそのEコアが使われています。
もともと低消費電力PCの需要は結構あったのでEコアオンリーCPUがほしいと考えている人は結構いたみたいでEコアオンリーCPUの発売は結構話題になりました。
ぶっちゃけ昔流行ったATOMプロセッサーみたいなもんなんだろう、懐かしいなーと発売記事を読んでいましたが、意外だったのはEコアオンリーCPUの性能が思っていたよりよかったところです。

当時ATOMプロセッサーで遊んでた人ならわかると思いますが、ローエンドCPUというのはフルサイズWindowsが動くというところに価値がありました。
まあじゃあWindowsが動いたからなんだって感じの性能でしたが。
当時のATOMプロセッサーを積んだほとんどのPCがeMMCでクッソ遅かったですしWindowsが動いてすごい!これなら艦これ遊べんじゃね?!ってぐらいの感じのおもちゃだったんです。
とうぜん当時としては衝撃的で私も数台ATOMタブレットPCを買ったりもしてましたが、なんでもそうですが明確な目的がなければ使わなくなるんですよね。
当時を知らない人でも当時流行っていたGPDWINでゲームが動いた報告などをみれば試行錯誤が必要なCPUだったことが今でもわかると思います。
でもN100は何も困らないぐらい普通に使える性能らしい。
ほんとぉ?僕ATOMの時も同じ話聞いたが?歴史繰り返してない???って気持ちになるわけです。
今は動画でみんなベンチマークをガンガン出す時代なので大体のスペックはわかるのですがゲームをやらないPCで性能を数字で言われてもピンとこない。
2017年のモバイル向けi5よりも性能がいいって言われてもさっぱりわからない、てか2017年のモバイル向けCPUの世代ってなんだよ?!ハスウェルか?と思って調べたらKaby Lakeでした。
それは嘘だよフェルン、Kaby Lakeはついこのまえまで最新だったよ。

そんなわけで性能があまりに気になってN100PC買っちゃいました。
まあ、一式そろって2万2千円とかだし実際安いし気になるし買っちゃうよね。
使い道は特に考えてないけどDP接続のipad液晶剥ぎ取りモニタにつなげたいのでDP接続可能なことだけは必須条件で見つけたのはこのMINIPC

Amazon.co.jp: ミニPC N100 (4C/4T,最大3.4GHz) MINI PC 16GB DDR4 512GB SSD Windows 11 Pro 対応OS, DP/HDMI 4K@60Hz 2画面同時出力 小型PC 有線LAN 高速WiFi 5 | BT 4.2 | USB 3.2 *4 | USB 2.0 | TFカードスロット 静音小型パソコン 省電力6W (16+512G) : パソコン・周辺機器

https://www.amazon.co.jp/dp/B0CNPT44VL

メーカーはAOOSTAR、PCの正式名称はN9Eでホームページはここ。
https://aoostar.com/ja/products/aoostar-n9e-intel-n100-mini-pc4c-4t-up-to-3-4ghz-with-w11-home-8-16gb-ddr4-3200mhz-ram-256-512gb-m-2-2280-nvme-ssd?variant=47115344445738

DDR4 3200 16GBメモリに512GB NVME SSDがついてお求めやすい22000円でした。
本当にアホみたいに安いです、古の人間なのでこのPC作ってるのはカルト教信者か元かっぱ寿司のかっぱなんだろうなと思ってしまうほどです。

Amazonの梱包を開けるとどんなMINIPCにも流用できる外箱が見えて中には
本体 HDMIケーブル ACタップ電源 VISAマウントに付けるやつ SATA2.5インチストレージを取り付ける用のコネクタ ねじいっぱい
が入っていました。
HDMIケーブル入ってるのは地味にうれしいですね、ACアダプタも安いハードには同封されてなかったりするのでちゃんと入っててうれしいです。

コネクタは
USBが5個(裏に4表に1) 1GbitLANポート1個 HDMIとDPが1個ずつ microSDスロットが横に1個 3.5mmジャックが表に1個
とこれだけあれば困らないだろうという装備をしています。わかって買ったけどUSBが5個もあるの助かるわね。
そのあと設置を終わらせ設定を始めるとちゃんとWindowsの初期設定画面が出てきました、たまに最初からユーザーのセッティングまでやってくれるサービス精神旺盛な不届きものがいるらしいので普通がうれしいです。
Windowsの設定が終わったらいったんシャットダウンして中身チェック。

中にちゃんと書かれている通りメモリとSSDが入っています、知らないメーカーですが言っているスペックをちゃんと守れて偉いです。

SSDを外すと無線LANカードが見えます。蟹さんRTL8821CEを使った知らないメーカーのLANカードですが提示しているスペックを守れています、超えらい。
ちなみに梱包にも本体にも無線LANカードにも日本の技適マークはどこにもありませんでした、どうせばれないから技適は守らなくていいなどと適当なことを書くブログも多いですが規則は守るべきだと私は考えます。
国によって使用を許可してる周波数が違うのは理由がありますし。実際技適違反のハンドレシーバーなどは日本では使ってはいけない周波数帯を使い、周囲の通信を妨害する実害がありますからね。

中身の確認も終わったのでついに使いごごちチェックです。
ぶっちゃけベンチマークを回さない人間なので性能の話だとYouTubeとツイッチ視聴確認よし!快適に動く!終わり!!いかがでしたか?って以上のものがないんですが。
このPCの消費電力本当に低いです、私は簡易的なワットチェッカー機能のある電源タップをつかっているのですが。

PCとipad剥ぎ取り液晶とLANハブをつないでアイドル20W切ますし、必要性能が低いとはいえ音楽再生ソフトをつけて音楽聞いていても20Wです。
普段音楽を聞くのに使ってるネットワークプレイヤー並みの消費電力です。Denonのネットワークプレイヤーの変わりにPCをアンプにつなげるかってレベルですねこれ。てかつなぎ変えます、あばよDenon

あと、クリスタルディスクインフォやHWiNFOでM.2SSDスロットの速度がGen3 x1だったことがわかったので念のためデータの読み込みやアプリの起動などに致命的な遅れがないか確かめておきました。
結論から言えば全く問題なしです、Gen3 x1でもHDDを余裕で超えSATA接続のSSDを凌駕するので当然っちゃ当然ですが。
ちなみにDDR5Lのメモリを使ってるAOOSTARのN100PCはGen3 x2接続らしいのでストレージ速度を求める人はそっちを買うとよいです。
僕はメモリが交換可能なDDR4モデルのほうがいいと考えていたのですが、ぶっちゃけ壊れてもわざわざDDR4メモリ買いなおさないよな・・・と正気にもどったので皆さんはDDR5モデルを買うと良いと思います。

結論

実際に性能が良く消費電力が低い。
ただ、性能がいいと言っても今の時代はブラウザで完結することが多く、Windowsに制限されないことが

多い関係で本当の一般人はipadとか買ったほうがよっぽど有意義だと思う。
いくら本体の値段が安いといっても使わないおもちゃになるならもったいないよ。
逆にWindowsが動くことに価値を見出せる人にはとてもおすすめ。低消費電力なのもあってどこに何台あっても負担にならないし値段も安いから性能がもったいなくてもバンバン設置できる。
とりあえず私はWindowsでしか動かない音楽再生アプリでBGMを再生するために電源いれっぱでipad液晶剝ぎ取りモニタと一緒に放置しておこうと思います。

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