ポエム そうだ、何か書こう8

これの続き

前回良い感じにできた!って思っていましたが

説明がくどい

地の文と言葉が混ざりあってわかりにくい

同じ説明を繰り返している

と思ったら講師などの説明が足りない

句読点

などの指摘を受けました

そんなわけで説明の節約などをするのですが
今回は「。」をつけると良い感じになるのでは?って説を思いついたので試してみます

サンプル3

朝、月が太陽に隠れて見えなくなる時間。

私はいつものように鞄に本をつめ、時間に余裕をもって学校へ出発した。

今日は歴史の特別授業があるから絶対に遅刻はしたくないのだ。

学校に着きクラスの自分の席で本を読んでいると、隣の席の幼馴染がホームルームの時間ギリギリでやってきた。

「危ない危ない!駅前の道が工事してるの忘れてて遅刻するところだった!」

恐らく全速力で走ってきたのだろう。彼女は席に座るなりぐったりとしてまるで溶けているようだ。

走ったのは気の毒だけど走ったのに遅刻をするよりましだ、今は間に合った事を祝ってあげよう。

「でも間に合ってよかったね」

「明日から5分は早く家を出ないとダメだけどね……」

彼女はどこか遠くを見て今にも消えてしまいそうな虚ろな目だ、どうやら慰めは必要なかったらしい。

そんな事を話しているとチャイムが鳴り、ピシッとスーツを着込んだいかにも役人と言った感じの特別講師が入ってきた。

「今日の授業は今から70年前、この星を爆散させるほどの威力を持つ爆弾が見つかったころから現在まで、私たちがどう対応してきたを学びます」

今日は近代の歴史を学ぶ特別授業だ、たぶんこのクラスで楽しみにしてるのは私ぐらいだろう。

「まずこの爆弾は昔から存在し現在の科学でも謎の多い、いわばアーティファクト的な物とされ発掘された遺跡は観光地になっていました」

「ですが先の大戦で戦略のため核兵器を開発し実験をしたところ、実験場所から大きく離れた遺跡から実験と同時刻に突然発光をはじめアラーム音と共に何かのカウントを始めたと情報が入ります」

「カウントを解析すると、我々の時間で大体100年後に0になるようになっているとわかりました。そして発光はこの世界でいうプロジェクターのようになっていて解析するとこのような映像が出てきました」

教室が暗くなりスライドが始まる。1枚目は緑に覆われているのでわかりにくいがこの星の衛星写真、2枚目で星がバラバラになり、3枚目で跡形もなくなるというとても分かりやすいものだった。

ただこの手の画像はもはや見飽きているのもあり、クラス中からあくびの音が聞こえる。

「このメッセージから私たちは、これを星を吹き飛ばす規模を持つ爆弾と考え行動しています」

それにしても明確な殺意を感じるのにこちらに時間的猶予を与える、どうやら爆弾を仕掛けた奴は相当に嫌な奴らしい

ふと隣を見ると幼馴染が何か考え込んでいる。化学の時間以外で悩んでいるのは珍しいし、彼女は突然妙なことで悩みだすことがあってその時の様子に似ていた。

彼女は真面目な顔でスッと手を挙げ授業が止まることなど気にせず質問をする。

「なぜこの星は爆破されなければいけないんですか?」

彼女が質問をすると一瞬静寂が訪れた、私を含めクラスのみんなも講師の先生もいまいち質問を理解できなかったからだ。

講師の人が少し考え「目的はわからない」と答えると、彼女はお礼を言って手を下げたが納得したようには見えない。

(なぜ爆破されるのか?爆破される理由?そんな事を考えてたの!)

誰かが仕掛けた爆弾で爆破されるからこの星は滅びる、そんな突拍子の無い話なのだからそこで理由を考えるのは狂人の気持ちになるようなものだ。

その後も私は難しい顔をしている幼馴染のことが気になり授業には集中できなかった。

授業が終わり、休み時間。私の隣の席には今でも難しい顔をしている幼馴染がいる。

「まだ考えてるの?」

私が声をかけると、彼女は恥ずかしそうに少し笑うと話だした。

「私はこの世界は滅びるから滅びると何となく思って生きてたの、だから滅びることに嫌な気持ちはない」

「それにこの世界は明確な意思によって滅びようとしてるのもずっと昔から知ってた」

「でも今日の授業を聞いていたら私の中で『何で?』って疑問が出てきたの『何でその人たちは滅ぼそうとしてるの?』って。変だよね、そんなこと考えたって意味は無いのに」

本当に変な話だし私には理解できない、でもそんな彼女をわたしは放置できなかった。

「滅びても良いのに理由は知りたいなんて私にはわからないよ、それにこの話は誰にもわからない、だから今は考えるのは止めよ?」

「そうだね、朝走って少し疲れてるのかも」

そういうと彼女の顔は明るさを取り戻しいつもの笑顔で微笑んだ。いつもの彼女に戻ったことに少し安心しつつも、質問のために手を挙げる彼女の真面目な顔が頭から離れない。

彼女は無理をして何かを抑えている、そんな様子が見ていて辛かった。

書いてみて

自分の中で結構よくできたと思っていた文章がさらによくなった。
「。」を付けると文章の違和感に気が付くので非常に良い。
地の文と話をしっかり分けてまとめると見た目が良いし読みやすい。
「。」の効果と地の文と話をしっかり分けたおかげで説明を短い間に繰り返しにくくなった。
説明が足りないのはどうしようもない、気合をいれよう。

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