ポエム そうだ、何か書こう4
これの続き
前回人称のサンプルを書いて自分的には1人称が良いと感じました
しかしこれではつかみのパンチが弱いようです
なので良い感じのつかみを考えてみたいと思います
今思いついた良い感じのつかみはオチを先頭に持ってくるです
この作品のオチはパケットパッケージ飛ばしなのでそのシーンを先頭に持ってこようと思います
あと本文を少しユーモアにあふれた素敵な文章にしたいと思っています
これは努力目標なので今すぐどうこうって話ではありません
サンプル
注意:主人公を女にチェンジ
「そんな記録なんて私たちが飛ばさなくても誰かが飛ばすわ」
文庫本サイズの荷物を積んだロケットが細い煙を残して空へ消えていく
「だからもっと面白いものを飛ばすの!」
それはまるで空に美しく咲く花火のように見えるが美しく咲くことはない
「もしそれを誰かが見つけた時」
青い空を超えて暗い宇宙についてもそれは漂い続ける
「この星を爆破なんてする必要なんて全く無かったって思わせるようなね!」
それはきっと宇宙に飛ばすしかない叫びなのだろう
~~~~~~
「ピピピピピピピ」
朝、夜が終わり太陽が昇る時間
夜更かしより早起きが得意な私にはもう起きる時間だ
朝食も適当に済ませた私は鞄にいくつかの本を詰め遅刻には程遠い時間の朝の通学路を歩いていた
(今日は教室でどの本を読もうか?)
歩くたびに鞄の中で楽しげに揺れる本の事を考えると心も躍る
そんな事を考えていると前に幼馴染を見つけたので追い抜くように回り込み声をかけた
「おはよう!今日は早いね」
彼女は夜型の人間なのでこんな時間に会うのは意外だ
そんな私の意図に気が付いたのか彼女は若干疲れた顔で眠そうな目を擦りながら挨拶を返した
「おはよう・・・昨日寝る前に映画を観始めたら3部作でね、そのままずるずるとこの時間なのよ」
どうやら彼女は昨日の延長に成功しても今日のスタートダッシュには失敗したらしい、とは言っても失敗したからと言ってリセットはできないわけで
「今日は1限目に歴史の授業があるけど寝ない?大丈夫?教室で少し寝る?」
彼女は軽く首を振って答えた
「寝ても良いけど起きた後授業に耐えられる気がしないからコーヒーでも飲んで目を覚ますよ」
私は(あ、これ寝るやつだ)と思いつつも彼女の戦いの健闘を祈ることにした
少しくたびれた学校の門をくぐり下駄箱でコーヒーを買いに行った彼女と別れ、今となっては使われていない空の教室を横目にクラスへ向かう
空室が目立つのはこの学校の生徒数が少子化の影響で一気に減ったからだ
もちろん多ければ良いってもんではないけど今見ている空の教室にも人が溢れていたと思うと少し寂しくもなる
クラスに着き自分の席に座り鞄の中から本を取り出しているとコーヒーを買いに行くと言ったはずの幼馴染がなぜかお茶を持って席に座ろうとしていた
「あれ、コーヒーは?」
さすがに不思議に思い声をかけると
「コーヒーが無かったからお茶買ってきた、誤差だよ誤差。好きな2限目の化学の時間になったら目が覚めるからそれまで持てばいいし」
?と思うような答えが返ってきた
(コーヒーとお茶が誤差?カフェインで考えればまあそうなのかな?)
彼女は目的のために手順を変えるのが上手い、宇宙でボールペンが使えなければ鉛筆を使うタイプだ
そんな考えかただからか彼女は化学好きの理系だ
「どうしたの人のことじっとみて?」
どうやらコーヒーとお茶の共通点を探していた私はフリーズしていたようだ
「カフェイン量は分かるけど、私なら眠気覚ましのためでもコーヒーを買いに行ってもし無かったとしてもカフェラテとかを買うだろうなと思って」
変だと思われないようにとっさにこんなことを言ったがきっと私は本当にコーヒーを買おうと思ったら売り切れてもそれに近いものを買う、それがたとえ目的とは少し違っていてもだ
彼女はふーんとでも言いたげな顔でお茶の缶を開け飲み始めた、もう彼女の話は終わったのだろう
それならと私が本に目線を戻すとこんどは彼女から声をかけてきた
「あれ?また歴史の本を読んでるの?」
またという言葉に少しムッとしながらも本から目線をそらさず本の紹介をした
「うん、今日は近代の歴史の本を読んでる。大体が戦争の話だね」
私は歴史好きの文系だ、過去を学ぶとまるで今の世界から別の異世界のように感じるが追って勉強してると今の世界に繋がってると感じられるのが良い
しかし本に夢中な私に今度は彼女がムッとしたのだろう
「しかし、言ってることとやってることが合ってないよね。世界に滅びてほしくないって思いながら好きなのは歴史、工学とか学べば世界のためになるのに」
ずいぶんな嫌味だ。でも彼女の言っていることは事実でもある、世界が滅びると知っていながら歴史を学んでも仕方がない。ただ、世界に滅びて欲しくないという気持ちと歴史が好きという気持ちが同居できるのもまた事実なのだ
「・・・」
きっと少し黙った私が怒ったと思ったのだろう
「まあそんなもんか、好きなものは好きだもんね」
彼女から私が思ってることそのままのフォローが飛んできた
「そう、好きなものは好き」
だから私は今までの事が無かったように笑顔でそう返した
私が文系で彼女が理系、ほかにもいろいろ違うところがあるけど不思議と一緒にいて楽しかった
「でも世界に滅びてほしくないならこう考えてよ」
けど彼女の意見と私の意見で確実に食い違うことがあって、それが
「体が元気なうちに世界が終わることをラッキーって!」
彼女は世界が滅びることを嫌だと思ってないこと
~~~~~~
昔々、遠い未来の話
ある星にとんでもない罪人集団がいた、とてもではないがその星の罪状では裁けないほどだ
そこでその星の住民たちはとんでもない裁きを考え出した
特定の条件で爆発する爆弾を埋めた星に罪人集団を送り文明が発達し繁栄した段階で子孫もろとも星を爆発させるという裁きだ
罪人たちとその子孫は人類の歴史をなぞるように文明を発達させ、共に助け合い、殺し合い、奪い合った
そしてその子孫たちが過去例をみない大規模爆弾を開発したとき、爆弾のカウンターが100年を指した
この物語はタイマー起動から70年が過ぎた世界を舞台にした
理不尽な運命をただ待つことしかできない二人の物語
~~~~~~
うーん、こう読むと最初のサンプルからずいぶん変わりましたね
せっかくなので続きも書いてみようと思います
サンプルの続き
(体が元気なうちに世界が終わるからラッキー・・・か)
授業が始まってもその言葉が頭の中で回り続けた
彼女は世界が滅びることを嫌だと思ってない
実際この世界ではそんな激しくネガティブに前向きな姿勢が流行してる
きっと私のように滅びて欲しくないと思いながら何もしない、例えるならポジティブに破滅の手伝いをしているような人間の方が少数だ
最近のテレビでは終活と銘打って悔いのない人生の過ごし方を紹介するようになった
私の中では人生半ばで世界が終わることが人生一番の悔いだ
まあきっと何もかも遅いのだ、きっと変なのは少数派の私なのだろう
(それか世界が狂ってるか・・・いや、これは危険な思想かな?)
「キーンコーンカーンコーン」
そんなことを考えていたら今日の授業が終わってしまった、やはり答えのない問題を考えるのは危険だ
その事を教訓として胸に刻みながら鞄を手に取り席を立とうとしたとき、隣から突然声をかけられた
「私勝ったよ!完全勝利Sだよ!」
どうやら彼女は勝負に勝ったようだ、授業の内容を質問して勝利ランクを落としてもいいけどあいにく私が覚えてないので彼女の完全勝利は揺るがない
しかしこのハイテンション、今は夕方だがきっと彼女は深夜テンションなのだろう
「さあ!帰ろう!途中でファミレスとか行って青春を謳歌しよう!」
家に帰っても暇だし断る理由もない、しかしファミレスで謳歌?
「いいけどファミレスで青春を謳歌できるの?語感だけで使ってない?」
彼女はニコリと笑いながら答えた
「私たちは今、一瞬一秒を青春してるのよ!だからファミレスにいる時間だって謳歌できるわけ!」
私は一瞬考えて
「そうかもしれない・・・と思ったけど何か違う気がする!」
そう言うと私たちは笑いながら席を立ち学校を出た
きっと私たちはこのとき一瞬一秒の青春を謳歌していた
いったんここで終わり
あとは伸ばしたり入れ替えたりして適当にやってみましょう
個人的には最後の一行の前に
道の状態とか食べ物が保存食メインとか年寄りにしか会わないとかそんなことを続けていきたい
個人的なこと
めずらしくお酒の飲んだのもあっていまいち頭がはっきりしない
もし「ポエム そうだ、何か書こう5」を書くなら色々直す可能性もある